花豆甘煮製造工程について

夕張産紫花豆
紫花豆

夕張市内の生産者の皆さんから花豆が選別されて、出荷されてきます。

弊社は甘煮の作業の前にもう一度、美味しい豆を選別して製造作業に入ります。

大粒の美味しい豆を使用して、美味しい煮豆を製造致します。

前日よりよく水洗、洗浄を行います。

浮上粒、くず等を取り除くことで美味しい煮豆ができます。

下ごしらえし、一晩ほど水に浸けておきます。

豆の煮釜です。
煮釜

一旦、花豆を水洗いし煮釜にて煮塾を行うのも熟練の技があります。

 

第1次沸騰時に灰汁抜きを行います。

円筒網で余剰煮汁を除去し、調味を入れます。
円筒網で余剰煮汁除去

円筒網で余剰煮汁を除去します。

砂糖を入れ、食塩を入れて味を絞めます。標準の分量はありますが、その時の煮豆の状況により若干の量の調整も、熟練の技があります。

 

煮上がると煮豆と煮汁に分離します。

花豆の煮豆を空缶に手で計量し詰めます。これを肉詰作業と言います。

固形分重量を確認します。

この肉詰作業も手作業です。

熟練の技ばかりですか、永年作業されている従業員の皆さんは手際がよいのですよ・・

煮汁を入れます

巻き締め機です。

殺菌の為、容器に巻締めした煮豆の缶を配置します。

殺菌用釜は蒸気で加熱殺菌します。

加熱温度 115度

処理時間  60分

カムアップタイムを除く)

加熱殺菌後に冷却作業を行います。

35度以下で10分以上の冷却作業を行います。

日付作業前にエアーを吹きかけて水滴除去を行います

日付作業です。

賞味期限表示です。

賞味期限:2018.3.7は

     西暦2018年3月7日までを賞味期限と読みます。

また、西暦2015年3月7日製造分である事が分かります。

賞味期限は製造後3年間です。

HRS(缶詰協会指定固有)は北沢食品工場で製造しましたものです。

賞味期限表示です。

賞味期限:141109は

     西暦2014年11月9日までを賞味期限と読みます。

また、西暦2011年11月9日製造分である事が分かります。

賞味期限は製造後3年間です。

HRS(缶詰協会指定固有)は北沢食品工場で製造しましたものです。

打刻での表示は若干読みにくいですね。現在は印刷の表示です。

出来上がった缶詰の箱詰め作業です。

最後まで手作業の製造工程でした。

表示の画像は花豆甘煮だけの画像ではありません。

イメージです。これからも北沢食品工場の煮豆の甘煮缶をご利用下さい。


花豆甘煮缶詰の誕生まで

 

先代【北澤 晋】が長野県更級郡栄村の出身で、この地域では古くからお正月料理として花豆を甘く煮て食べる習慣がありました。

 

夕張市清水沢に移り住み農業者となった大正の初めころ火山灰地を利用して苺の栽培を始めたが、数年たらずして(夕張市)全市でイチゴ栽培が行われるようになり、その後生産過剰に陥り価格は暴落し採算困難になったので、価格の維持と生食用の数量の調整とを目的として加工品を製造するための工場の創設を決意致しました。

大正十年イチゴジャム缶詰の製造販売を開始致しました。

また大正十五年に当時アメリカから輸入されていたアスパラの缶詰の製造を始めたが、予備知識なしに開始したため全量廃棄処分となりました。(苦い経験をしました)。

アスパラ栽培の奨励をした責任上、製造を放棄することは絶対に出来なかった為、ボイラーの導入など試行錯誤を繰返し数年後には、アメリカの製品に比較し遜色のないものを市場に送り出すことができるようになりました。

 これまで数多く得た知識、技術を最大限に発揮し、昭和五年スイートコーンの缶詰(製造)を始めとし、グリンピースの塩茹で、ゆであずき、トマトピューレ、メロンシロップ漬け、トマトソリッドパック(固形詰め)など製造する事となりました。

 昭和十年頃に故郷 長野県に住んでいたころの記憶をもとに花豆甘煮缶詰の製造開始し、お正月向けとして少量ではあったが製造、販売を始めました。

原材料には拘りを持ち夕張産はもとより北海道産の豆を使用しており、また、北海道産のビート糖を使用し【甘煮缶】製造に努めました。 

                             (北沢食品の歴史より)

 現在、煮豆原料については北海道産を使用し、花豆甘煮缶詰、ゆであずき缶詰、白花豆甘煮缶詰、大正金時甘煮缶詰、とら豆甘煮缶詰、くろ豆甘煮缶詰の創業時と変わらない味に道内のみならず全国のお客様から多くのご支持をいただいております。